ナリカタデザイン相談室

北欧、主にデンマークのライフスタイルブランドの日本のパートナーとして事業を展開する株式会社NOMAD。創業から15年目にあたる節目に、今までの事業価値を見直し、会社の独自性と向かうべき方向性を明確に伝えるためのブランディングデザインを行ないました。

ナリカタデザイン相談室ではコンセプト・ステートメントの策定とブランドロゴデザイン、CI刷新にともなうツールデザインとコーポレートサイトのデザインディレクション等、ブランディングデザインを担当しました。

コンセプト
NOMADのブランディングメンバーと協働しながら「デンマークと日本　共伝するライフスタイル」というコンセプトを策定し、合わせてステートメントも作成しました。
北欧の中でも特にデンマークのデザインブランドと築いてきた信頼関係をNOMADの独自性の要ととらえ、コンセプトでは「北欧」ではなく「デンマーク」と明言。そして創業時からの理念として大切にしてきた「共存共栄」の考え方と、「NOMADはデンマークデザインブランドの価値の伝え手である」という自らの役割の宣言を組み合わせた「共伝」という造語をコンセプトに設定しました。

ロゴデザイン
コンセプト「デンマークと日本　共伝するライフスタイル」を表現するロゴデザイン。Denmarkの頭文字でもある“D”を角度をずらして２つ重ね、両国の間でライフスタイルを共伝しながら心地よさを広げていくNOMADの使命を象徴するシンボルを作成し、ロゴタイプの中に組み込みました。“D”の部分のみ単体でシンボルマークとしても使用できるデザインになっています。
２つのDの重なりは、開く扉や、空を飛ぶ羽のようにも見え、軽やかに世界中を行き来するNOMADの自由なイメージも表しています。

ブランドツールデザイン
ブランドフォントとして、デンマークの書体メーカー PLAYTYPE が設計したフォント“Berlingske Serif”を採用。265 年の歴史をもつデンマーク最古の新聞Berlingske のためにデザインされたフォントを用いることで、デザインにおいても「デンマークとの共伝」を表現しています。
ブランドツールにおいても環境先進国のデンマークに倣い、サステナブルな素材と印刷方法を採用しました。名刺・封筒の用紙には、不用になったコピー用紙を回収してアップサイクルした100％再生紙「PELP紙」を使用。必要部数だけ印刷できるオンデマンド印刷を活用し、印刷の無駄を減らす工夫を行いました。さらにプラスチック素材を不使用とすることを決め、紙製ファイルや紙クリップをブランドツールとして使用しています。