ナリカタデザイン相談室

大宮門街

2022大宮駅東口の複合商業施設のブランディングデザイン
  • CLIENT
    大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合
  • CATEGORY
    Naming | Logo | Signage | Concept | Branding
こんな相談
長い時間をかけて進んできた大宮駅東口の再開発事業。商業施設、オフィスエリア、市民ホールからなる複合施設において、多種多様な関係者の想いをひとつにし、大宮駅東口のアイコンとなるブランディングデザインを行いたい。
“東日本の玄関口”さいたま市大宮駅で、長期にわたり進められてきた東口エリアの再開発事業。商業、オフィス、市民ホールからなる複合施設に集う様々な事業者が、向かう方向を一つに定めて足並みを揃えられるよう、コンセプト開発からネーミング、ロゴデザイン、キーグラフィック開発とファサードサインに至るまでのブランディングデザインを行いました。
ナリカタデザイン相談室は、ブランディングデザインを行うクリエイティブチームMIDORIS(ミドリス)のメンバーとして、このプロジェクトに参加しました。
Concept「ゆきあうカド 人つなぐマチ」
「ゆきあう」という言葉には「偶然出あう、交差する、重なる」という意味があり、街の人たちが賑やかに往来するイメージを伝えられます。「行き交う」ではなく「ゆきあう」と表現することで、この場所で実現したいことを表し、言葉としての差異化も行いました。
また、この商業・オフィス・市民ホールが複合された市民のための場所で、人と人がつながり、未来に向かって街が発展していくというストーリーを「人つなぐ」という言葉で描きました。
さらに2行でコンセプト文を組むことで、「カドマチ」とも読めるようになります。造語のため初見では読みにくい「門街」の読み方を浸透させることができる言葉のデザインを行っています。
Naming「大宮門街(おおみやかどまち)」
氷川神社の門前町であり、中山道の宿場町として発展した大門の地に誕生する施設の名称として、「大宮」と「大門」二つの地名を取り込み土地の歴史と特徴を凝縮したネーミングです。再開発事業を進める上で数年前に設定された「偶然の幸せが生まれる交わりの場=クロスフィールド」というまちづくりのコンセプトを、「マチカド」という言葉に置き換えたネーミングで表現しました。

Logo Design
たくさんの人がゆきあい、出会いが生まれる場所、大宮門街。
縦横のラインが文字とつながり十字に交差したシンボルマークは、大宮の街の特徴であり、建築のコンセプトでもある路地道を視覚的に表現しています。マチカドでゆきあう人と人がつながり、物語が生まれる場所であることを表しました。「横に読むと大宮、縦に読むと大門」という二つの地名を組み込んだ漢字のマークに、土地の歴史を未来へ引き継ぐという意味を込めています。
色は、土地の歴史とともに発展した街にふさわしい、信頼感と普遍性を兼ね備えた濃青色を選定しました。いつの時代も変わらず、人の暮らしとともにあり続ける場所という意味をこめています。
Key Graphic
大宮門街でたくさんの人がゆきあう様子を、ロゴから広がるシンプルな格子のパターンで表現しました。錯視の効果を利用したパターンは交わる点がキラキラと輝いて見え、とりどりの人生が交差するマチカドで人と人がつながり物語がうまれるというコンセプトを具現化したデザインになっています。

緑色…氷川参道のケヤキ並木をイメージした豊かな環境
シルバー…東日本の玄関口である都市としての大宮
朱色…氷川神社の鳥居をイメージした大宮の歴史
大宮を象徴する3色を格子の交わる点に色づけることで、大宮門街で多様な出会いや発見がうまれることを表しています。キーグラフィックをファサードサインやリーフレット等に展開して、ブランドイメージを統一しました。

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