ナリカタデザイン相談室

ラオスいいたてツインビレッジ

2020国際交流プロジェクト
  • CLIENT
    福島県飯舘村/SEVEN UNIFORM
  • CATEGORY
    Naming | Logo | Concept | Tshirt
こんな相談
国際交流プロジェクトを応援。Tシャツのデザインで、みんなが楽しんで参加できるような仕掛けをつくりたい。
2011年の東日本大震災で被災した福島県飯舘村と、ラオスのドンニャイ村との間では、震災以前から10年以上にも渡り国際交流が続いています。
2つの村の交流活動を今後も続けていくために、ナリカタデザイン相談室ではプロジェクトのコンセプトづくりとネーミング、ロゴとTシャツのデザインを行いました。
2009年にスタートした、ラオス ドンニャイ村と福島県飯舘村の国際交流。
東日本大震災を経ても交流は続き、今後もますます活発に交流していきたいという思いから、プロジェクトのコンセプトをあらためて「ともに、育てあう村」と決めました。

物質的に恵まれた日本の子供達には、モノが無くても純粋に学びを楽しむラオスの子供たちのことを知ってもらいたい。ラオスの子供達には、震災を経てあたらしく立ち上がろうとする飯舘村のことを知ってもらいたい。両村の子供達の交流が、お互いをともに育てあう存在になりますように、という願いが込められています。
交流の基盤となる新たなネーミングは「ラオスいいたてツインビレッジ」。
ロゴデザインは、ラオスの国名の由来になり、現在もラオスを象徴する動物であるゾウをモチーフにしています。
日本の国旗色である赤のゾウと、ラオスの国旗色である赤と青の2色のゾウ。2頭のゾウがお互いに向き合ってひとつの円を形作ることで、両国の絆と交流を表現しました。
ロゴタイプはラオスの言語「ラーオ語」の丸みのある文字のディティールから着想を得て、オリジナルの文字を制作しました。
両村の交流イベントのために、「着るキャンバス」として使えるTシャツをデザインしました。
ロゴをフレームのように配置したTシャツには、使う人が自由に絵柄を入れることができます。絵を描く、文字を書く、糸で縫う、別の素材を貼る、スタンプを押す、色で染めるなど、Tシャツならではの表現の可能性を秘めています。

ラオスと飯舘村の子供たちをはじめ、学校の先生や村のみなさんも参加できて楽しみながら交流ができる、コミュニケーションが生まれるTシャツが完成しました。
2020年1月、福島県飯舘村立飯舘中学校にラオス人民民主共和国ドンニャイ村から3名の生徒が来日し、交流の一環としてTシャツづくりのワークショップが行われました。
言葉が通じなくても、一緒にTシャツに絵を描くことで両村の子どもたちに交流が生まれ、誰もが楽しんで参加できるワークショップとなりました。

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